世界の最先端をひた走るイノベーティブ・オーケストラ

山田 和樹 / KAZUKI YAMADA

第51回(2009年)ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝。ほどなくBBC交響楽団を指揮してヨーロッパ・デビュー。同年、ミシェル・プラッソンの代役でパリ管弦楽団を指揮。以降、ドレスデン国立歌劇場管弦楽団(シュターツカペレ・ドレスデン)、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、フィルハーモニア管弦楽団、トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団、ベルリン放送交響楽団、エーテボリ交響楽団、サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団など世界の主要オーケストラに客演を重ねている。2014/2015年にはアメリカ・デビュー、2015/2016年にはオセアニア・デビュー。
2010年には小澤征爾の指名代役としてスイス国際音楽アカデミーで、2012年8月にはサイトウ・キネン・フェスティバル松本でオネゲル作曲《火刑台上のジャンヌ・ダルク》を指揮。同8月にはサントリー芸術財団サマーフェスティバルでクセナキス作曲《オレステイア三部作》も指揮し、好評を博した。2014年7月にはスイス・ロマンド管弦楽団15年ぶりとなる日本公演を、2016年にはバーミンガム市交響楽団日本公演を成功に導いた他、2017年2月にはベルリン・コーミッシェ・オーパーで《魔笛》、モンテカルロ歌劇場で《サムソンとデリラ》を指揮して高い評価を得るなど、オペラでも活躍。
2016/17シーズンから、モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団芸術監督兼音楽監督、2018/2019シーズンからバーミンガム市交響楽団の首席客演指揮者に就任。2012年から2017年までスイス・ロマンド管弦楽団の首席客演指揮者を務めた。
日本では、日本フィルハーモニー交響楽団正指揮者、読売日本交響楽団首席客演指揮者、東京混声合唱団音楽監督兼理事長、学生時代に創設した横浜シンフォニエッタの音楽監督としても活動している。
東京藝術大学指揮科で小林研一郎・松尾葉子の両氏に師事。
出光音楽賞、渡邉暁雄音楽基金音楽賞、齋藤秀雄メモリアル基金賞、2016年に実行委員会代表を務めた「柴田南雄生誕100 年・没後20年 記念演奏会」が平成28年度文化庁芸術祭大賞、2017年に日本フィルハーモニー交響楽団と行った『山田和樹マーラー・ツィクルス』などの成果に対して、第67回芸術選奨文部科学大臣新人賞など受賞多数。
2019年に世界各国206曲の国歌を現地語でレコーディングするという“アンセム・プロジェクト”を東京混声合唱団と完結しキングレコードからリリースした他、オクタヴィア・レコード、PENTATONE、EXTON、日本コロムビア(DENON)などから多くのCDを発表。
メディアへの出演も多く、音楽を広く深く愉しもうとする姿勢は多くの共感を集めている。
ベルリン在住。